最初は、GraphicsオブジェクトのFillRectangle()メソッドとDrawEllipse()メソッドを使った描画処理でした。Paintイベントのイベントハンドラの引数、PaintEventArgs eが持っているGraphicオブジェクトを使って描画する、という方法でした。
次は、Paintイベントのイベントハンドラの中で描画処理を行うのは同じですが、CreateGraphics()メソッドで作ったGraphicsオブジェクトに、小さなBitmapオブジェクトをタイルのように貼り付けて点を描く方法でした。
今度は、PictureBoxとBitmapを使った描画処理をやります。これも、Bitmapから生成したGraphicsオブジェクトに対する描画処理、ということになりますが、今ひとつよくわかりません。
Graphicsオブジェクトは何種類か作り方があって、作り方によって描画速度が違う、という記事もあったりとかして、この辺からしてまずわかりません。
分からないなりにも学習は進めるということで、勉強させていただいたのは、dobon.net様です。
下記が今回のプログラムリストになります。いつものようにMainメソッドは割愛しています。
Visual Studioで新規プロジェクトからWindows Formアプリケーションを選択し、生成されたForm1のプロパティからSizeを400 X 300程度にします。
さらに、ツールボックスからPictureBoxを選び、Form1に配置し、Sizeを370 X 240程度にします。
/* * 3Dデータからウィンドウ上にデータをプロットするプログラムに挑む */ using System; using System.Collections.Generic; using System.ComponentModel; using System.Data; using System.Drawing; using System.Linq; using System.Text; using System.Threading.Tasks; using System.Windows.Forms; namespace sample28 { public partial class Form1 : Form { public Form1() { InitializeComponent(); this.MaximumSize = this.Size; this.MinimumSize = this.Size; Bitmap img = new Bitmap(200, 100); Graphics g = Graphics.FromImage(img); g.FillRectangle(Brushes.Black, g.VisibleClipBounds); g.DrawPie(Pens.Yellow, 60, 10, 80, 80, 30, 300); g.Dispose(); pictureBox1.Image = img; } } }
実行した結果は、以下のようになります。
ここで注目すべきは、描画処理がPaintイベントのイベントハンドラとして記述されていない点です。PictureBoxのImageプロパティを使って描画する場合、Paintイベントが発生しても描画内容は消えないようです。同じdobon.net様に記載されていますが、Paintイベント発生する直前に、DrawImageメソッドを使って内部的に描画されているのだそうです。
この方法、SetPixel()メソッドを使ったピクセル単位の描画にも使えそうです。PictureBoxを使った方が手軽に記述できて楽です。
本番プログラムでは、この方法を採用しようと思います。
なお、この方法で描画する場合は、描画処理の終わりでDispose()メソッドを使用してGraphicsオブジェクトのリソースを開放する必要があるようです。
今回はこれで終わりにします。